ウェブ制作を続けて20年、結構ながいコトこの世界に居る。
20年もやってると、いろいろな場面やクライアントに出くわすことがあるが、独立起業し、新規顧客の獲得や見込み客へのアプローチ範囲を広げていくと驚くほどに初歩的な問題にぶつかることも屡々ある。
それなりの規模の企業を相手に制作サービスを提供していたときは、クライアントは多かれ少なかれインターネットやITというモノにたいして、それなりに明るめの知見は持っていた。
しかし、個人ベースやそれに近しい小規模な企業をターゲットとしたとたん、ネットやITの常識的な知見が驚くほど狭いと感じる瞬間に出くわす機会が圧倒的に増え、当たり前の事象や提案、要件などに理解を示してもらえないことによる面倒が多くなった。
ウェブ制作のトラブルにおいて、一番多いのがクライアントとの理解の相違だ。
知見の明るいクライアント相手の制作においても、意識の相違による問題は起こる可能性があるのに、知見の乏しいクライアントでは、まったく気にも留めないことがトラブルとして打ち上げられる場合がある。
当たり前すぎて、それに対して上手く解説、説明ができないという現場レベルでの混乱も生じる。クリエイティブな制作において、この相違によるトラブルが一番厄介であり、両者にとってメリットを生まない泥仕合となることも往々にしてある。
だから、小規模企業の場合「知り合いのパソコンの詳しい人に作ってもらった───」制作工程が横行するのだろう。要は、プロが手を出したくない領域なわけだ。
常識とは共通理解であり、本音を言えばネットやITという専門的な技術要素の強い分野において、一般のクライアントに共通認識を求めるのは酷であろう。しかしながら、それを「理解してもらおう」「理解しよう」という互いの努力を怠ってはいけないし、どの分野と比較しても圧倒的に不足しているのがこの業界である。
ウェブコンサルティングというビジネスを生業としている私からすると、制作会社(クリエイター)を教育するのはもちろんだが、制作を依頼する側(クライアント)にも、必要な情報をわかりやすく提供し、理解をもって相対するほうが互いにとって良いことであると信じている。
私は比較的、わかりやすくネットやITを説明できる人間として重宝されていることを強みに、様々な事象を提示し、クリエイティブ制作全体にメリットとなるようなことを提案したい。
大手が手を出さないでいた、中小企業へのブランディングサービスを促進する弊社ならではのアプローチで、IT促進のため底力を向上させたい。こんなことを願い、そのひとつとして当コーナーを立ち上げます。
以降の投稿をお楽しみに!