子供のころ(まだ小学生の低学年のころ)、ニュース番組が嫌いだった。
なぜ嫌いかというと「怖かった」から───
番組の作りや演出が、子供心に恐怖を感じていた。
それでも、「ニュースを見なさい」という大人たちの言葉に、ニュースを見ることが大人になる事、社会を理解すること、知識となる事、常識を身に付けること───と教えられ、日常的にニュースを見るという習慣がついてきた。
テレビに限らず、新聞、雑誌、ネットに関しても「ニュース」にを理解し、それについて考えることが当たり前になっていった。
───しかし、この歳になって思う。
ニュースというメディアから受ける「悪影響」について。
世の中の悲しみや増悪が、各メディアの「演出」や演者からの「コメント」などによって、事実以上の感情を持つように伝えられているような違和感───。
世界は真っ暗なんじゃないか───
こんな思いにもとらわれる瞬間がある。
でも実際は、そんなに悲惨なことなんてあまりない。
ニュースに流れた瞬間に立ち会ったとしても「そこまで酷かったなんて知らなかった。。。」なんて感じることが多かったりしないだろうか。
そう、世の中はそんな悲惨ではない。もっともっと、笑顔と幸せに溢れている。
悲しみに浸るような感情が芽生えてくるのであれば、いっそニュースなんて見なくていい。世間のことなんか知らなくていい。世の中のことなどに目を向ける必要はない。「ニュースを見なさい!」なんていう大人の話は聞かなくていい───。
自分とその周囲のことに対して、真剣に、優しく、朗らかに、ひとつ一つに感謝して、それを伝え、自分の価値観にゆるぎなく正直に居ればいい。
一人ひとりが、そうであれば世界はもっともっと明るく、楽しく、平和で、愛すべきものなのだから───。